現在2020年5月4日20時30分である。
麻友「面白い題ね。誰の言葉?」
私「若菜だよ」
麻友「ああ、姪御さんね。そういえば、1カ月くらい、あの2人を呼んでないわね」
私「麻友さんと、真剣勝負だったからね。呼ぼうか」
麻友「ふたり、来て良いわよ」
若菜「『オッケー、グーグル』みたいな、呼びかけの言葉を言わなくても、しゃべっている言葉を理解して、ここで私達が出てこられる、というのは、2020年のスマホでは、まだ実現されてないですね」
結弦「2042年というのは、今から22年後なんだからなあ」
若菜「私の言葉ということに、なっていますが、お父さんの姪御さんも、お父さんが数学得意だと、認めているのですか?」
私「小学校の頃は、『本当かなあ?』と、半信半疑だったようだけど、自分が実際に数学を勉強するようになって、伯父さんは、半端でないと、分かってきた」
結弦「お父さん、どんなことを、教えたの?」
私「この前の、無敵のサーベル『やった!私って、天才!』とか、あったし、英語に関しても、『辞書、横に置かないというのは、英語勉強したくありませんと言ってることだよ』というのも、教えた。また先日、妹が来たとき、『このスマホ、『オッケー、グーグル』っていうと、質問に答えてくれるんだよ。例えば、『オッケー、グーグル。富士山の高さは?』とかね』と、言ったので、よーし、と思って、『オッケー、グーグル。リーマンゼータの3での厳密値は?』と、やった」
若菜「なんか、数字が出て来るんですか?」
結弦「僕たちのスマホで、やってみよう。『リーマンゼータの3での厳密値は?』」
若菜「あれ? 『リーマンゼータ関数』と、ググってしまいましたね」
麻友「結果は、ないの?」
私「それ、未解決問題なんだ。リーマンゼータ関数の3での厳密値、つまり、
は、無理数であることは証明されているけど、超越数かどうかさえ、分かってなくて、厳密にいくつなのか表しようがなくて、ゼータ3は、ゼータ3としか、表せないんだ」
若菜「未解決問題を、ひと言でいえるなんて、やっぱり凄い。でも、お父さんより、数学ができる人が、いるんですものね」
私「先日、大学時代の川口周君のゼミで、一緒だった、山下君という人のその後は、どうなったのかなあ? と調べたとき、山下真由子(やました まゆこ)さんという優秀な人を知った。Atiyah-Singerの指数理論とその作用素環のK理論や数理物理学との関連について研究しています. と、研究分野を書いていて、作用素環論って、『女の人のところへ来たドラえもん』のブログの『真理のカメさん』という投稿のときの河東泰之さんの研究していることじゃない、と思ったら、東京大学大学院で、河東泰之さんの研究室の出身だった」
麻友「太郎さんも、そういうアカデミックなポジションに着きたかったなあ、とは思わないの?」
私「実は、私、現役の数学者の当然知っている知識で、知らないことが、かなりあるんだ。もの凄く拘って、研究しているから、評価もされにくい。でも、それで良いと思っている。私の数学なのだもの」
結弦「お父さんらしいや。歴史上最高の数学者で物理学者。いつか、なってよ」
私「若菜と結弦も、それくらいの野望を持ってよね。若いんだから」
若菜「冗談じゃないです」
結弦「お父さんとは違う道で、頑張るよ」
麻友「それが、いいわね。みんなそれぞれの道で頑張りましょう」
私「じゃあ、今日はこれで、終わりにしよう」
若菜・結弦「おやすみなさーい」
麻友「おやすみ」
私「おやすみ」
現在2020年5月4日22時23分である。おしまい。