現在2020年5月13日20時14分である。
私「今日は、花月総持寺駅で、ワンダモーニングショットを、買って、駅のそばのコンビニで、お昼ご飯のつもりで、ざるそばを買った。生活費を受け取る日だったので、実家へ行き、受け取ってから、買い物に行こうと思い、まず第一京浜沿いのマックへ行き、ビッグマックセットを買い、鶴見川を眺めながら食べた後、鶴見駅に向かって、駅ビルの本屋へ行った。いつものくまざわ書店である。さて、『今日も『日経ビジネス』ないな』などと思いながら、棚を見ていた。そうしたら、

- 作者:山中 伸弥
- 発売日: 2019/03/29
- メディア: ムック
というムックというタイプの本があった。山中さんでなければ、取り上げたりしないところなのだが、山中伸弥さんなら、なんか面白いこと書いてあるかな? と思って、目次を見たら、
『好かれる理由は、人柄。嫌われる理由は、ニオイ』
みたいな章があって、最近暑くなって来てるのもあって、そのページを、開いた。『結論は・・・』と、読んでいくのだが、2ページ読んでも、まだ続く。さらに、どうすれば、ニオイが消せるのだろうと、ダーッとめくっていくと、要するに、コンビニなどで売られている、汗を拭き取るペーパー、それも、無臭にするのが良いとか、いくつか、読み取って、帰ってきた。『麻友さんに会ったとき、体臭で嫌われたのでは、泣くに泣けない』と思い、本は買わないので、手帳に読んできたことを、メモしていた。手帳を、こういう使い方、しかも毎年800円以上かけて、同じものをずっと使っているのは、使い易いからなのだが、今日のメモをしている目が、1行下のメモをチラチラ読む。
『WOWOW 17:00 ムロツヨシ muro式』
時計を見ると、16:15である。予約したのは、昨日だった。だから、2時間の番組であることを、思い出した。『この夕方に、2時間? じゃあ、どうせ録画してるんだから、最初の1時間だけ、リアルタイムで見よう』と思った。私が、なぜムロツヨシさんのコメディを観たりするのか、麻友さんは、分かっているのだが、他の人は、分からない。そうだね?」
麻友「天使が現れるには、こんな序曲が必要だったわけね」
私「もう、寝る前の薬、飲んじゃったから、長くは書けない。ひとつだけ」
麻友「なんのこと? 面白かったということ?」
私「あの最後に、花火が散っているバックに、素敵なピアノ曲がかかってたじゃない。なんていう曲か、知ってた?」
麻友「ああ、素敵な曲って、あれ、有名な曲のはずよ。えーとね、確か、えーと、あっ、グノーの『アベ・マリア』よ。そう、すっごく有名」
私「ちょっと、聴いただけで、それだけ思い出せるのは、麻友さん大したものだ。確かに、プロの歌手だと言える」
麻友「その後が、恐いわね」
私「あのピアノ曲は、音楽の父のバッハの、平均律クラヴィーア曲集という第1巻、第2巻と、CDで、3枚か4枚になる、長大な曲の、最初の1曲なんだ。それに、後から、グノーが自分なりの歌を付けた。というわけなんだ。ちょっと、聴いてみるかい?」
アヴェ・マリア(グノー)/J.S.Bach / C.F.Gounod/中級
麻友「太郎さん。2時間最後まで、観ていたということね。どういう所が、面白かった?」
私「例えば、普通の人でも、『最適なソリューションじゃないか』なんていう言葉を使えるというのに、気付いたこととか」
麻友「それは、日常用語になってるけど、あっ、数学で最適解なんていうと、定義は、難しいのか」
私「面白いところは、いっぱいあったよ。だから、最後まで観ちゃったんだ」
麻友「あの人が、私の天使なの」
私「ムロツヨシさん。井上芳雄さん。羽生結弦さん。まゆ◆エアサイコロさん。まゆゆ応援情報@練習中さん。・・・好きな人が、たくさんいて良いじゃないか」
麻友「いつもの太郎さん」
私「ところで、今日のコメディの最初のは、個人情報を風刺したものだったね」
麻友「何か、感じた?」
私「実は、今から、19年前、2001年6月10日、妹が結婚することになっていた。障害者の兄がいても良いと言ってくれる男の人で、さらに私と数学のおしゃべりをできる男の人を、妹は、選んでくれていた。結婚式の前の晩、夜、目が覚めたら、妹のノートパソコンが、点いていた。『大丈夫なのかなあ』と、暗い中で覗き込んだら、
『英語で、学会で、発表したこともあって、英語が、苦手だったので、全部暗記して、臨みました』
というのが、目に飛び込んできた。
麻友「そんなの、読んじゃって、良かったの?」
私「翌日、結婚式場のそばで、式の前に、私と母が歩いていたら、向こうから小走りに女の人と男の人が、来た。母が、『この人が、新郎で、お母様』と、言ったので、私は、初対面だった。数学が、どれくらい分かるのだろうということに、興味のある私は、
『英語で、学会で発表したこともあるそうですね?』
と、話しかけた。向こうは、
『いや、全然で・・・』
みたいに恐縮していたのだが、実は、式の後の披露宴で、その『英語で学会で発表した』というのは、サプライズの発表だったのだ」
麻友「そうすると、妹さんのご主人様は、誰にも言わないことになっていた、その話を、未来の奥さんが、お兄さんにしゃべっちゃっていた、というのは、今後の結婚生活に黒雲がたちこめかねないと、心配にはなったでしょうね」
私「そうなんだ。或いは、未来の奥さんの義兄は、他人のプライベートなパソコンを覗き込むような人なのだろうかと、嫌に思ったかも知れない」
麻友「そうね」
私「このことは、19年間、私の心に刺さっていた棘のひとつでは、あったんだ」
麻友「でも、19年間と、言ってるということは、妹さんご一家は、別れるようなことには、ならなかったのね」
私「子供の教育のこととか、問題は、一杯あるだろうけど、少なくとも、夫婦の信頼関係は、壊れていないようで、私も、ほっとしている。19年といったら、赤ちゃんが成人するくらいだものね」
麻友「太郎さん、悪気がなくても、良くないことをしてしまうことがある。今後、私は、確認することにするわ」
私「じゃあ、ここまで」
麻友「おやすみ」
現在2020年5月13日22時46分である。おしまい。