相対性理論を学びたい人のために

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駆け落ちのシミュレート(その28)

 現在2021年8月4日17時51分である。(この投稿は、ほぼ6708文字)

麻友「床屋、遅刻しちゃったじゃない!」

私「いつも、13時とかに起きているのに、10時に床屋の予約を入れた、私が、馬鹿だった」

麻友「太郎さん。まともな生活は、できないの?」

私「今朝の場合、2時24分に起きてしまって、眠れないから、病院での原則に従って、3時前なので、セロクエル100mgを、飲んだ」

麻友「ああ、太郎さんを馬鹿にする薬ね」

私「うん、そう。それで、7時半に時計が鳴っても、何か非常ベルが鳴ってるみたいに思えて、しばらくして鳴り止んだら、また眠ってしまった。8時40分に、床屋があったことを思いだして、本当はシャワーを浴びてから、出るつもりだったが、そのまま着替えて、9時20分頃、飛び出した」

麻友「何分に、着いたの?」

私「10時27分頃」

麻友「迷惑かけたわね」

私「恥ずかしいところを、見られてしまったな」


麻友「太郎さんは、恥ずかしいところだらけなのよ。昨日だって、恥ずかしい動画を、見せてきたり。でも、本当のところを聞きたい。あの動画、24分の、全部見たの?」

私「見ない、見ない。最初5分くらい見て、後は、パッ、パッっと、飛ばして見ただけ」

麻友「そうよね。私が知っている、神経を持っている太郎さんが、あんなものじっくり見るはずないものね」

私「よく分からないんだけど、ヴィデオやさんに、アダルトヴィデオが、あるし、ネットでも、そういう動画が、あるんだけど、ああいうものを、世の中の一部の人は、ポルノとして、つまり、ムラムラッときて、射精して、快感を味わうために、使っているらしいんだ」

麻友「分からなくないわよ。それが、ポルノだし、そういう使い方をされるのが、正常でしょ」

私「ムラムラッと来させるのが、目的だから、ストーリーなんて、どうでもよくて、倫理なんかお構いなしか」


麻友「太郎さんを真似て、古い小説を挙げるけど、『チャタレイ夫人の恋人』という小説が、あったわね」

私「ああ、あった。『この小説は、猥褻かどうか?』って、当時の人は、真面目に論じ合ったらしい」

麻友「でも、今、あれが、猥褻かどうかなんて、論じる人は、いないわね」

私「うん。私のひとつ前の世代まで、『猥褻、なぜ悪い?』という問いかけは、あったらしい。でも、私の世代で、『猥褻って、そもそも、何? 悪いものなの?』と、なってしまって、猥褻という概念は消えた。刑法に、『強制猥褻罪』などとその字は見えるが、感情を伴わないものとなった」

麻友「子どもたちが、性行為をしないように、あれは、いやらしいものだから、人がしては、いけないものだと、教えてきたのよね。2千年以上前の、旧約聖書の時代から」

私「そうらしい。特に、身分の低い人に、そう教えることで、秩序を守ろうとした」

麻友「身分の高い人は?」

私「身分の高い人は、性行為が嫌らしいものではないと、分かってた」

麻友「何を根拠に、そういうの?」

私「少し前に、ベートーヴェンの伝記を読んでいる話を、したでしょう」

麻友「貧しいと言いながら、召使い雇ってるって、言ってたわね」

私「ミュージカル『モーツァルト!』を、観るくらいだから、映画『アマデウス』くらいは、観ているだろう。あの、映画『アマデウス』には、ディレクターズカットというのが、あるんだ」

麻友「えっ、普通のと、違うの?」

私「モーツァルトが、死の床にあるときに、前の晩、一緒に、『レクイエム』を書いたサリエリが、ベッドで寝ている。それを、知った途端、コンスタンツェが、もの凄い剣幕で、『お帰りください』と、追い出す。なぜあんなに怒っているのだろう? と、ずっと謎だったのだが、ディレクターズカットの方を観て、理由が分かった。もっと前の場面で、サリエリが、コンスタンツェを、侮辱する場面があるのだ。『夜、もう一度出直してこい』と、言っておきながら、服を脱いだコンスタンツェが、いるのに、呼び鈴を鳴らす。召使いが、来るのだが、コンスタンツェは、胸を隠そうともしない。身分の高い人間に取って、裸を見られることなんて、恥ずかしくもないのだ」

麻友「確かに、日本の昔のお風呂屋さん、なんて、裸を平気で見せてたらしいものね」

私「性は誰にでもあることだから、『これはいやらしくて、いけないもの』と、身分の低い人にだけ教えておけば、治める側は、楽だったわけだ」

麻友「私、期待してたのよ。『ああ、私も、処女のまま、子供の作り方を、知って行っているのか。だとしたら、太郎さんの説明、真面目に聞く!』って、エントロピーの第4回で、言ってたのに」

私「ああ、じゃあねえ、動画より、本物で、見せてあげるよ」

麻友「えっ、そんな、恥ずかしいこと、まだ、できない。私、処女なのよ」

私「口でやれなんて、言わないよ。ちょっと、ベッドの掛け布団、スピーカーの方に、落としちゃって。それで、いい」

麻友「洗濯物は?」

私「もう乾いてるから、その服と靴下の山に、乗せて。ハンガーは、邪魔にならないでしょ」

麻友「やっぱり、男の人と女の人が、二人きりになったら、そういうことになるのが、自然なのね」

私「誰にとっても、自然にそうなるかは、分からないけど、麻友さんと私は、今までに、色んなやり取りがあって、惹かれ合ったふたりなんだから、そもそものポテンシャルが、違うよ」

麻友「ポテンシャルって、なんだっけ」

私「力学のブログでやった、位置エネルギーというのは、ポテンシャルエネルギーとも言う。ポテンシャルが、高いとは、位置が高いということで、有利な条件を持っているということだよ」


麻友「でも、私、まだ、太郎さんに裸見られたり、したくないな」

私「その言葉、大事。ふたりのやり取りは、性の教科書に載せてもいいくらいにするんだから、思ったことを、きちんと言ってね」

麻友「太郎さんは、裸になるの?」

私「ならないよ」

麻友「良かった。そう言えば、私のお気に入りの映画『リリーのすべて』が、R15指定になった部分・・・」

私「そう、その話から、行こう。麻友さんベッドの頭の側にいて」

麻友「はい。太郎さんは、足の側ね」

私「あの場面で、スロ-モーションで見ると、リリーが、陰茎を、又の方へ、押しやって、両方の足で、挟んだみたいな錯覚を、起こさせる」

麻友「でも、太郎さんは、ウソが描かれてるって」

私「そもそも、分かっていない人も多いから、きちんと書いておくけど、幼児語の『おちんちん』という言葉は、『金玉(きんたま)=睾丸(こうがん)=testis』という言葉と同じとする辞書と、『陰茎=penis』という言葉と同じとする辞書がある。自分には、そんなものがない女の人に取って、どっちでも良いように思えるかも知れないが、精子が増え続けている袋と、その精子を射精するペニスは、別なのだと、理解して欲しい。そして、そのペニスを、『リリーのすべて』の様に、足で挟んで、前から見えないようにするなんてことは、できないはずなのである。そこが、ウソだったのだ」

麻友「聞きたいんだけどさ、よく男の子が、おちんちん蹴り上げられて、『イテテッ』とか言ってるのは、どっちを蹴られた場合なの?」

私「定理を証明したら、使いましょう」

麻友「えっ、定理? ふざけてるの?」

私「山田詠美(やまだ えいみ)の、話したじゃん」

麻友「あっ、ペニスって、針で刺されても血は出るけど、痛くない。そうすると、睾丸(こうがん)の方なんだ。蹴られて痛いのは。なるほど、男の人の急所って、ペニスだと思ってたけど、袋の方なんだ」

私「言っとくけど、ペニスだって、針を刺されたら、普通に指に刺したのと同じように、痛いよ。ただ、睾丸蹴られたら、うずくまるくらい痛いからね」

麻友「そんな、辞書によって違うなんて、良く知ってるわね」

私「余り、『ペニスが』とか、『睾丸が』とか、言いにくいときに、『おちんちんが』って、言うんだけど、通じてるかな? って、結構気にしてるから」

麻友「女の人は、そういう話しにくい話は、婦人科というものがあって、ちゃんとお医者さんに、聞いてもらえるんだけど、男の人は、どうすれば、いいの?」

私「婦人科がある。つまり、子供を産むことも含めて、相談に乗ってくれるお医者さんが、女の人にはいるのに、男の人にはいないというのは、非常な問題だよね。女の人が、胸が小さいと悩むのと同じように、男の人も、自分の陰茎が、小さいだの、真性包茎だの、真っ直ぐ飛ばないだのって、悩んでる人、結構いるのにね」

麻友「私、女だから、分からないんだけど、どうしてその、真性包茎とかいうのが、そんなに問題になるわけ?」

私「これは、父に感謝すべきなんだろうな。それに、麻友さんに、こうやって話せる」

麻友「なんか、凄いことなの?」

私「凄いという程じゃないけど、手術を受けたんだから、少しは凄い」

麻友「少しは、凄いのか」


私「小学校6年生のときだったと思う。その頃までは、家族でお風呂に入ることもあったので、父は、気にして見ていたのだと思う」

麻友「何に?」

私「これ、小学生には、バナナを使って、教えるらしいんだけど、麻友さんは、特別な恋人のいる人の特権で、実物で見せるね」

麻友「えっ、ズボン、脱ぐの?」

私「バナナなんか使ったら、却って勘違いする。この狭いベッドで、そういうことには、ならないよ」

麻友「見ちゃって良いのかしら?」

私「そういう発想が、モザイクなどによって、植え付けられたものなんだよ」

麻友「そっか。でも、恥ずかしいという感情は、人間的なものだと思うけど」

私「そう、どんどん、言い返して。結婚してから、こんなはずじゃなかった、というのが、一番困る」


麻友「えっ、そのグニャグニャのが、陰茎?」

私「教科書と、照らし合わせて、ひとつひとつ、確認してごらん」

坂井建雄・橋本尚詞(さかい たつお・はしもと ひさし)『ぜんぶわかる 人体解剖図』(成美堂出版)

麻友「あっ、『人体解剖図』。索引で、ペニス。ない。じゃあ、陰茎(いんけい)・・・」

私「私が、しおり、挟んでるよ。きっと」

麻友「あっ、本当。付箋はひとつもないけど、しおりは挟むのね」

私「付箋は、付いていたら、誰かに貸したとき、その人が付けたものだ。私は、付箋というものを、持ってない」

麻友「これ、さすがに、解剖するんじゃないんだから、全部は無理よ。あっ、でも、アンダーライン引いてある。

『(ヒトを含む哺乳類の精巣は、)強靱な結合組織の被膜によって覆われているので、とくに睾丸とよばれる』(2017.12.13 10:04:50)

精子の産出

思春期以前の精巣の曲精細管は、内腔が閉ざされており、精子の産生を行っていない。思春期の少し前に曲精細管に内腔が生じ、思春期の始まりとともに精子の産生が開始され、一生産生され続ける。

精子のもとになる精粗細胞が精母細胞となり減数分裂を経て完成した精子になるまで、約64日(72日という説もある)かかるが、曲精細管では常時産生されている。

1回の射精で射出される精液量はおよそ {\mathrm{3.5ml}} で、そこに含まれる精子の数は約4億個(1億2000万個{\mathrm{/ml}})といわれている。このなかで実際に卵の周囲にまで達するのは、50~200個であり、受精できるのはたった1個だけである。しかしながら、精液中の精子の濃度が2000万個{\mathrm{/ml}}以下になると、不妊になるといわれている』(2017.12.13 9:48:25)

どういうとき、日付を書くの?」

私「何か、発見があったりして、驚いたときだね」

麻友「確かに、1回に何億も無駄になる精子が、1個作るのに、64日とか72日とか、かかるというのは、びっくりね。でも、太郎さんは、受精して、新しい生命が、産まれるというのを、どう捉えている?」

私「これ、私の独特の見方なんだけど、受精卵という、たったひとつの細胞から、人間ができるというのは、もの凄い奇跡のような、神秘的とも言えることだと思うけど、だからと言って、望まない妊娠をした女の人が、まだ愛着も湧かない前から、大切な生命を、殺しちゃいけないと思って、産もうかどうしようか、迷うというのは、間違いだと思う。

『育てられない子は、産まない』

これが、大原則だと思う。私は、出産して初めて、その子は、人間になると思っている。だから、妊娠中絶は、殺人ではない」

麻友「でも、太郎さんは、中絶したときでも、胎児は、産声を上げるという記事も、以前見ていたわね。それでも、そう思うの?」

私「余りにも、非科学的過ぎるんだよ。心臓が鼓動を打っていて、産声を上げるのは、『モーツァルト交響曲第25番(その2)』のデートのときの唯一リンクが生きている

「中期中絶」の壮絶な現場と「性教育」「アフターピル問題」 | デイリー新潮www.dailyshincho.jp

の記事を読めば分かるように、妊娠中期(12週~22週)の女の人の場合なんだ。男の人が、何億もの精子細胞を、平気で捨てているのと同じように、女の人も、産まれて困る胎児は、捨てて良いんだと、教育すべきなんだ。何が、生命の神秘だ。望まれずに産まれてきて、不幸な一生を送るその子の身になってみろというんだ」

麻友「太郎さん。ものすっごく幸せな、子供時代を過ごしたというものね。望まれて産まれてきた子供の気持ちは、分かってる」

私「19歳の大学入学までの、家族との触れあいと、22歳からの闘病生活が始まって以来の、家族との触れあいは、かなり違うのは、確かだ。だが、大学入学までの温かい家庭の環境の思い出があるから、人を信じられる。これは、非常に大きいと思う。『産まれてこない方が良かったんだ』なんて思っている人にとって、努力して努力して、得られるものが、私には、当たり前なのだ」

麻友「確かに、コンドーム、ピル、アフターピルと、科学は進歩した。旧約聖書の倫理観なんか、掃いて捨ててしまっていいのね」

私「そうだよ。妊娠初期の胎児は、精子と同じだよ」

麻友「恋人同士で、まだ交わったこともないのに、こんな話が、できるなんて、特別ね」

私「今日は、もう眠いから、この続きは、また書くよ」

麻友「おやすみ」

私「おやすみ」

 現在2021年8月7日0時00分である。おしまい。