相対性理論を学びたい人のために

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駆け落ちのシミュレート(その43)

 現在2022年3月20日16時08分である。(この投稿は、ほぼ3448文字)

麻友「駆け落ちを始めるとき、銀行の預金残高を示せる様に、パスワードを確認してきて、とか言ってたわね」

私「今日は、その話を、しよう」

若菜「お母さんに、結婚詐欺を働く気ですかね」

私「女の人を好きにならせて、結婚して、財産を奪う、とは、完全に結婚詐欺だな」

結弦「でも、お母さん。言われるままに、パスワードジェネレーター、持って来ちゃった」


私「まず、1回、予行演習してみよう。父に、『私は、もう余命が10年くらいだから、残りの人生、この麻友さんと、静かに暮らしたいんだ』という」

麻友「お父様の側は、『本当に、10年だと思っているのか?』と、聞いてくるでしょうね」

私「『統合失調症は、若年性痴呆とも言われていた様に、脳がもうもたないみたいなんだ。お父さんより先に死ぬとは思ってなかったんだけど、後10年くらいみたい』と、話す」

麻友「お父様の側は、『もし10年で、死ななかったら?』と、聞いてくるかもね」

私「私の側は、『人間って、ようし生きてやるぞ、と思ってたら、何年も生きていられるけど、人生もう終わりだ、と思ったら、一気に気力も失せて、もうすぐ弱って、死んじゃうんじゃないかな。フランクルの『夜と霧』の中に、自分のタバコを吸い始めたら、その人は、終わりなんだ。って言うところが、あるじゃない』と、言ってみる」

麻友「『それで、どういう話なんだ』と、お父様が言う」

私「『これから、10年の間、みかん山の家を、この人と太郎のために、貸してもらえないかな?』と聞いてみる」

麻友「お父様の側から、『あれは、家族全員のものなんだぞ』と、言ってくるかも」

私「私の側からは、『それは、そうなんだけど、働けない太郎が、住まいに困ったときのために、あの家を買っておいた、というのも、あるのでしょう?』と、言ってみる」

麻友「『貸してくれ、と言うからには、家賃を払うと言うことか? お前そんなに貯金あるのか?』と言ってくるでしょうね」

私「『家賃の部分は、この人に払ってもらおうと思っている。できすぎた話だけど、この人にお願いするしか、ないんだ』と、説明」

麻友「『本当に、そんなに、貯蓄があるのか? 一軒家だぞ。ひとつき20万円取ったって、良いんだぞ。1年で240万円。10年ということは、2,400万円必要だぞ』って、言いながら、確かに10年後に死んじゃう太郎さんに、2,400万円貢いじゃうって、恐ろしくなってきた」


私「良く考えながら、見ててね。『この人の貯蓄のすべてではないけど、かなりを、インターネットで、銀行口座のページで、見せられる様にして、持って来てもらったんだ。架空の口座じゃないよ。パソコン借りるよ』と言って、父のパソコンを起動」

麻友「私、心配になってきた。今回持って来た口座には、3,000万円ちょっと、預金されているけど、これほとんど、消えちゃうの?」

私「だから、お金を稼げない障害者と、一緒になるって、女の人に取って、もの凄い負担なんだよね。私達には、子供はいないけど、子供がいたら、麻友さんの貯金でも、霞の様に消えちゃう」

麻友「本当は、ここで、パスワードジェネレーターを使って、私が、三菱UFJ銀行のインターネットバンキングにログインして、出入金明細を、見せるわけよね」

私「『本当に、これだけ、残高が、あるんだ』と、私が言う」

麻友「お父様が、『本当に、息子の様な人間に、これを、遣ってしまっても、いいのか?』と言うかも。私、どうしよ」



私「ここまで、シミュレートしてきたけど、麻友さんが、可哀想で、可哀想で、ちょっと、ひと息いれさせて」

麻友「一般に、大企業と言われているような会社に、ご主人が勤めている家庭では、ご主人が稼いできたお給料を、こういう風に、どんどん遣っているのね」

私「ご主人の人柄にもよるけど、『俺の稼ぎで生きているんだぞ』みたいなことを、子供が小さいときから言って、男の子は、早くから独立、女の子は、例えば翻訳の仕事などで、手に職を付け、その子が結婚してもその相手に依存せず生きていこうとする。そんな家庭も、あるようだ。決して少数ではないみたい」

麻友「太郎さんは、一体、どういう教育を、受けたの?」

私「本当のところは、母から聞いた話だから、分からないんだけど、私が生まれた年、1971年(昭和46年)に出版された、ソニーの創業者のひとり井深大(いぶか まさる)の『幼稚園では遅すぎる』

井深大『幼稚園では遅すぎる』(サンマーク文庫)

を、父が読んで、もの凄く、期待をして、育てた。今まで、数学の話や、コンピューターの話ばかり書いてきたから、他のことも書いてみよう。あれは、小学校3年生か、4年生の頃だったな、父の会社の運動会があるというので、マンションの下の階のご家族のお父様が、マンションの子供達をまとめて、連れて行ってくれた。良いお天気で、色んな競技があったが、うちのマンション、運動、得意な子が、多くて、いくつも賞品をもらった。その連れて行って下さったお父様のお子さんも、賞品として、『現金(げんなま)をねらえ』という銀行強盗のカードゲームを、もらっていた。それで、私もその家へ付いていって、一緒に、そのゲームをやった」

麻友「面白かったのね」

私「そう。マンションで、全部で23軒ある家の中で、この家も、明るい家だった」

麻友「明るい家じゃ、なくなってしまったみたいじゃない」

私「そこの家庭、両角(もろずみ)さんって言うんだけど、私より後で、そこの息子さんが、統合失調症になっちゃったんだ」

麻友「同じマンションから、ふたりも統合失調症になっているの?」

私「100人にひとり、かかる病気だと言われているから、23軒あれば、2人くらい発病しても、おかしくない」

麻友「5人家族が23軒あれば、115人。2人というのは、多過ぎではないのね」

私「私、障害年金もらっているでしょ。1年間に78万円くらいだから、半端な額ではない」

麻友「そうよね」

私「でも、その息子さんは、もらえていないんだ」

麻友「障害が軽いの?」

私「そうじゃないんだ。実は、障害年金を、もらえる条件のひとつに、18歳からだったかな、毎月期日までに国民年金を納めていること。その病気が認定されるまでの日に期日までに納めていない月が、半分以上あったら、障害年金はもらえない。という法律になってるんだ」

麻友「えっ、何かややこしいけど、国民年金を、後から払っても、駄目ということなのね。太郎さんは、払ってあった」

私「私の場合、京都で、父母が、授業料払ってやらない、とか言ってきたとき、国民年金も自分で払えと、振込用紙を送ってきたんだけど、私、払ってなかった。ただ、2,3カ月くらいのことだったから、問題にはならなかった。ところが、その息子さんの場合、『働けるようになったら、自分で払うよ』とか言って、国民年金、払ってなかったらしいんだ。よもや、一番重い精神疾患統合失調症になるなんて、想像だにしていなかっただろうからね」

麻友「統合失調症になって、もう長いんでしょ。どうやって、生活しているのかしら?」

私「私の様に、別な家に暮らすことは、できなくて、親御さんと一緒に暮らしているらしい。むしろ、症状は、私より重いらしい。私と同じように、とても、働ける状態ではなく、ほとんど引きこもりみたい」

麻友「国民年金を払ってなかったって、ありとキリギリスの、キリギリスだって、言われているみたいだけど、ありとキリギリスの童話は、キリギリスは、死んでいい、というのが、本当に伝えたいことなのかしら?」

私「私自身が、ありでなく、むしろキリギリスなのに、この格差は、どうして生じてしまうんだろうね」

麻友「今からでも、法律変えられないのかしら?」

私「そう、そういう運動を、している人達もいるらしいけど、まだ、難しいみたい。税金を使うことだからね」

麻友「ちょっと、深刻になりすぎて、シミュレート、中断させて」

私「分かった」


 この投稿は、5日に渡って書いた。

 現在2022年3月24日10時29分である。おしまい。