現在2018年11月24日11時21分である。
じゃあ、『麻友50』のノート、続けるよ。
『麻友50』のノート、2998ページから。
もし食べきれなかったら、残り食べてあげるからね。
「私、実は、食べられるくちなのよ。特に今晩みたいに、エネルギーが必要なときはね」
頼もしい。
「JRの駅前って、人が多いの?」
「12月だったら、18時に空は、真っ暗ね」
お天道様が沈んだら、麻友さん的には、イケナイことしていい?
「太郎さんと私に取って、イケナイことなんて、本当は、ないのよね。ただ、私達は、品行の堕落というようなことをしては、いけないだけなのよね」
おっ、久し振りに麻友さんが、キラリ光る日本語の切り返しをしてきた。
「これは、太郎さんのノートなんだから、太郎さんの心に、一条の光が差したのね。何かあったの?」
昨晩(2018年11月7日)麻友さんが、中居正広さんのアシスタントを務める、『UTAGE!』、途中まで見たんだ。
「入院してても、見られるの?」
21時頃までしか、見られなかったけどね。
「じゃあ、みややとまゆゆ、見たのね?」
見たよ。
「感想は?」
麻友さんは、あのちょっとしわがれたような低い声で、歌手やっていっても、案外、歌手として需要があるのかも知れないな、と、初めて思った。
「私の歌唱力を、初めて太郎さんが、認めた! 私、レントゲニウムメダルもらった気分よ♡」
じゃ、花月嵐(かげつあらし)で、お祝いしよう。
「開いてるみたいね」
ここは、入った後、食券買うんだ。あらかじめ、どれにするか決めて。
「ひとつ800円以上。3日を2,000円で生きている太郎さんに取って、ものすごい贅沢だったはずね」
そう。時々、お金があるときしか、入れなかった。
「一年に何回くらい?」
入るのは、一年に一回くらいだな。
「そこへ、私が、お誕生日に、連れて行ってあげるのね」
」2018.11.8 10:11:51
2018.11.8 10:44:12「
自分達に起こることすべてが、初体験の2人の言葉
私に取って、どのラーメン屋かより、大好きになった綺麗な女の人を連れて、食事に来るということ自体、人生で、まったく初めての、今までずっとやりたかったことなんだ。
「私も、24年8カ月生きてきて、こんなことは、初めてだわ」
言葉終わり
」2018.11.8 10:59:49
2018.11.8 12:02:33「
「とうとう太郎さん、50冊目のノート使い切った。これ、60×50=3000 で、3002ページね」
そう。3000ページ超えた。
「ノートと共に、歩いた3年半。太郎さんは、私と、あの行為をしたら、もう熱が冷めちゃって、このノートが、止まるのかしら?」
麻友さん、ベートーヴェンのピアノソナタで、『アパッショナータ』と呼ばれる曲があるけど、知ってる?
よく覚えてた。
ところで、漢字の順番を入れ替えて、『情熱』としても、日本語だよね。
「『熱情』と『情熱』。ちょっと違うわね。『熱情に浮かれて』とは言うけど、『情熱に浮かれて』とは言わないわね。『情熱を傾ける』と言うけど、『熱情を傾ける』とは、言わない。日本語の機微が分かってないと、上手く使い分けられないわね」
熱情というものは、一時的なものだけど、情熱というものは、長く続くものだと思わない?
「それは、言えそうね」
そういう意味で、麻友さんに対する私の感情は、情熱と形容できるものなんだ。
「すごい、口説きね。でも、ラーメン食べながら、本気で口説く人も、珍しいわね」
今更、口説くという間柄じゃないでしょ。
「でも、男の人は、あの手この手で、女の人と寝たがるものだわ。そして、一度寝たら、結構満足しちゃう。もうそれ以上、釣った魚にエサをくれない」
それは、古い価値観だけど、麻友さんと私の場合、本当に一回のセックスで、飽きるような仲かどうか、結婚前に実験してみようよ。
「もし、一回で飽きちゃったら?」
だったら、結婚なんてしなくてよかったね。と、2人で納得して、ステディの関係を、外せばいいだけだね。
「男の人はそう。でも女の私は、太郎さんを好きになってしまってるの。太郎さんの温もりを、忘れられないのよ。これが、女心よ」
大丈夫。私の心の隅々まで、麻友さんは行き渡ってる。一回寝たくらいで、これが全部ひっくり返るとは、思えない。『麻友さんの身体(からだ)を、味わいたいな』と思っていた心の一部が、『麻友さんの24歳8カ月の身体は、取り敢えず知ったな』という思いに置き換わるだけだよ。
「信じるわよ。ラーメン美味しかったわ。チャーシューも、とろける様だった。さあ、太郎さんの家で、お医者さんごっこで、一戦交えるわよ」
「本当に、首都圏へのアクセスに、便利なところね」
うん。京浜東北線一本で、東京や秋葉原へ行けて、その駅まで、15分歩くだけで着くんだからね。
「太郎さん。この辺に新しいマンションの一部屋を買って、住まない?」
でも、私、お金持ってないから。
「今は、いいのよ。太郎さんは、お金を出さなくて。太郎さんの『女の人がいつでも立ちションできる医学機器』の発明を本当に製品化すれば、お金だけでなく、社会的な信用が買える。それまで、私が、資金面で援助する。私達の住めるマンションあるかしら?」
実はある。最近駅の近くにタワーマンション建設していて、モデルルームが公開されてる。
「そんな、凄いことは、もうちょっと先にして、太郎さんのアパートに、開いてる部屋ない?」
ああ、隣の部屋、つい2月前まで空いてたんだけど、最近カーテンがつけられて、人が入るみたい。でも、空いてる部屋なら、あるよ。
「同棲というと、嫌なイメージが伴うから、同じアパート同士で、生活を共にしてみない?」
それは、よい考えだ。麻友さんは麻友さんの部屋の家賃だけ払えばいい。
「太郎さん。ここの家賃、43,000円だけは、障害年金で払えなくて、お父さまにパラサイトしてるのよね」
うん。
「じゃあ、私が、太郎さんをお父さまから、独立させてあげる。その43,000円、出世払いということで、資金援助するわ」
アハハ、出世払いというのは、年長者が若者に、お金を貸すのが、普通なんだけど、私達は、24歳の乙女が、47歳のおじさんにか。とにかく半端ないな、私達。
「この資金援助するというアイディアが、私から太郎さんへのお誕生日プレゼントよ。アイディアなんていう形のないものがプレゼントになるという発想は、太郎さんにかぶれちゃったわね。どう?」
私、障害者としてだけど、父から自立できるのか。麻友さん、その誕生日プレゼント受け取るよ。
「じゃあ、太郎さんから私へのプレゼントのお医者さんごっこ、始めましょ」
よし。
ここからは、本当に文章では、書けない。
私達のクリスマスの夜は、こうしてふけていったのだった。
『生還しました』おしまい。
」2018.11.16 10:12:05
「太郎さん、本当に、入院中に、これ全部、書いたのね」
麻友さんが、資金援助してくれるかどうか、不確定だったけど、書いちゃった。
「太郎さんが、書かないと、起きる奇跡も起こせないものね」
やっぱり、書いて発表するって、大切なことだね。
「書いたからには、実行してよ」
これ、公開で、勉強していこうと思う。
「どうやって、公開するの?」
次に、『新連載について』という投稿を、準備してる。待ってて。
「公開でやったら、他の人に、アイディアを盗まれて、先に製品化されちゃうんじゃない?」
それこそが、狙いよ。
私よりも頭の良い人達を、本気にさせたいんだ。
「ジークフリード・キルヒアイスは、ヤン・ウェンリーより賢い、ただ1人の人だったわね」
麻友さんも、責任重大だぞ!
「分かってるわ」
じゃあ、いったん投稿するよ。
「ところで、3年前の、約束の動画、すぐ見れる?」
じゃあ、ここに、張っておくよ。
@karaage_mayu
— 松田太郎 (@EROICA__) December 18, 2015
渡辺麻友様。女の人に動画を見て欲しくて床屋へ行ったのなんて初めて。いや今までの女の人を軽視していたという訳ではないんだ。ただ「この人となら上手く行く。」と思えて自信を持ったのって麻友さんが初めてなんだ。https://t.co/fi8GXjoLCB
もちろん、今日から3年じゃないよ。バイバイ。
「バイバイ」
現在2018年11月24日13時54分である。おしまい。