相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

相対論への招待(その32)

 現在2020年3月26日18時10分である。

私「まず、麻友さん。26歳のお誕生日、おめでとう。20代も、後半。アラサーかな?」

麻友「どうしたのよ、昨日は。何も書いてこなかったじゃない」

私「この後、見せるように、ちゃんと、書き始めていたんだ。だけど、以前、麻友さんから質問されて、『動いている人自身の時間。つまり、固有時というものになってる。でも、それを証明するのは、もうちょっと先だ。ただ、そのことを、頭の片隅に入れておくのは、意味のあることだよね』と、応えた(『相対論への招待(その26)』でのこと)固有時間のことで、問題が持ち上がった」

私「固有時間については、その後も、結弦に聞かれ、『固有時間というのは、それぞれの人やものが、感じている、自分自身の時間なんだ。ただ、そういうことを言うと、美人のガールフレンドと過ごした時間は、短く感じたとか、麻友さんなら、『太郎さんのブログは、読んでいると時を忘れる』とか言うように、場合によって長さが変わるのか? と、聞きたいだろう。これは、本当のところは、未解明なのだ。ただ、心でなく、時間が経ってお腹が空いたというような、もっとマクロな大きさのもので、それが感じている時間ということに、なっている。丁寧に数式で説明すると、短い時間 {d \tau} が経ったとき、他の座標系から見て、{(dt,dx,dy,dz)} の時間と空間の動きを自分がしていたとすると、{\displaystyle d \tau=\sqrt{dt^2-dx^2-dy^2-dz^2}} が、自分の過ごした固有時間と呼ばれるものに、なるのだ。この定義には、ミクロな心の動きまでは、現れていないから、好きな人と過ごした時間が、ほんのちょっと短くても、計算できないんだ。本当は、どうなんだろうね』と応えた(『相対論への招待(その29)』でのこと)」

麻友「何が、問題なの?」

私「『相対論への招待(その26)』で、麻友さんが、

{\displaystyle  \cosh^2 t-\sinh^2 t =\frac{(e^{2t}+2+e^{-2t})}{4} -\frac{(e^{2t}-2+e^{-2t})}{4}=\frac{2}{4}+\frac{2}{4}=1}

できた。完璧。双曲線上の点なんだ。だけど、{t} ってなってる。これ、パラメーターって言ってた。藤居さんが言った言葉を聞いて、お父さんが気付いたのは、これが、相対性理論を使って計算される、伸びた時間に合わせた、動いている私達の時間なんじゃない? そうでしょ。太郎さん」


と、言ってる。このパラメーターが、固有時間だと、私は、なんとなく思っていたのだが、証明していなかった」

麻友「『頭の片隅に入れておく』というのは、太郎さんに取ってもだったの?」

私「そう。このことを、利用して計算したこともあったから、大丈夫だろうと、思っていたんだけど、書いているうちに、不安になり、初めは手計算、それから、文献を見たりして、

テイラー/ホイーラー『時空の物理学』(現代数学社

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中野董夫(なかの ただお)『相対性理論』(岩波物理入門コース)

相対性理論 (物理入門コース (9))

相対性理論 (物理入門コース (9))


でも、完全には、しっくりこなくて、時間ばかり、経っちゃったんだ。もう、お誕生日に間に合わないから、ここまでで、一旦投稿して、ツイートするよ」

麻友「先日、太郎さんが、夢の中で、固有時間求めてたって言ってたの、そこに、問題があったからかも、知れないわね。取り敢えず、今まで書いたものを、見させてもらうわ」

私「うん」




 現在2020年3月25日12時58分である。

麻友「WOWOWから、番組表、送られて来たのね」

私「まあ、2,530円も払っているのだから、多少は、録画している」

麻友「私、太郎さんが、WOWOWの契約をしたの、良かったんじゃないかと、思っているの。普通の民放にはない、ちょっとお色気の番組とかも、あるでしょう」

私「確かに、『ふたりエッチ』とか、壇蜜の『私の奴隷になりなさい』とか、録画したけど、もう、私、はっきり言って、2次元じゃ、満足できないんだ」

麻友「つまり、2次元じゃ、セルフプレジャーできないってこと?」

私「あっ、セルフプレジャーは、十分できているけど、ああいうお色気の映画とか見ても、『他の人のエッチ見ても、しょうがないんだよなあ。麻友さんが、来てくれなきゃ、なんにもならない。もう、エッチな映画は、卒業なんだよ』と思えて、面白くなくて、早送りしちゃうんだ」

麻友「じゃあ、前、太郎さんが言ってたみたいに、お金で女の人を買ったら?」

私「Mathematica の45,000円で、一晩買える女の人なんて、いないだろ。いや、100,000円くらい貯めたにしても、私に取って、麻友さんじゃなきゃ、何の意味もないんだよ」

麻友「じゃあ、逆に言うわ。私、太郎さんじゃ、駄目なの」


私「これ以上やると、マゾヒスト的になるから、止めようね。明日は、麻友さんの26歳の誕生日。26年間生きたというのは、人生100年時代、4分の1を越えて生きたと言える。普通の人でも、何か職を見つけていて、当然の年齢だ」

麻友「ああ、太郎さんにとって、26歳は、人生闇の時代なのね」

私「もう、忘れかけている。それで、いいんだと思っている。人間、辛い思い出を、いつまでも覚えているのが良いとは限らない。確かに、広島の原爆とか、ドイツの収容所とか、風化させてはいけないものもあるけど、忘れるって、人間の美徳のひとつだと思う」

麻友「暗い過去を、忘れようとしたのではないけど、忘れるほど、生きた太郎さんは、一応、立派ね」

私「2014年に、入院して、薬が変わって、状態が変わって、前向きに生きられるようになった。そして、2015年、麻友さんを知った。43歳で、こんな逆転があるなんて、予想だにしていなかった」

麻友「『はやぶさ』『宇宙の年齢を求める』そして、『相対論への招待』の連載が、生まれた。さあ、続きを、やってよ」

私「分かった。始めよう」


私「取り敢えず、状況を、把握しよう。1400ページで言ってるように、麻友さんの系で長さ {1} の電車が速さ {v} で、動いているとき、静止系でも長さ {1} だと観測されるなら、光が往復した時間は、麻友さんの {2} 秒に対し、{\displaystyle \frac{2}{1-v_1^2}}秒だと観測されるはずだというのだった。だが、それは、実験事実と異なる。そこで、電車が縮んでいるのではないかと、疑った。加速していく過程を、計算しながら縮む量を求める。私が、この原稿を書いたときは、まだ、ハイパボリックコサインや、ハイパボリックサインは、頭に浮かんでいなかった。麻友さんたちの方が、見通しが良いだろうと思う」

麻友「あの、ハイパボリックサインや、ハイパボリックコサインは、この場合、何なの?」

私「{\displaystyle \frac{v}{c} = \beta =\tanh t'} だよ。だから、初めに種明かししますの精神にのっとるなら、

{\displaystyle \sqrt{1-\frac{v^2}{c^2}} = \sqrt{1-\beta^2} =\sqrt{1-\tanh^2 t'}=\sqrt{1-\frac{\sinh^2 t'}{\cosh^2 t'}}}

{\displaystyle =\sqrt{\frac{\cosh^2 t' -\sinh^2 t'}{\cosh^2 t'}}=\sqrt{\frac{1}{\cosh^2 t'}}=\frac{1}{\cosh t'}}

が、ローレンツ因子・・・


と、ここまで書いて、混乱に陥ってしまったんだ」

麻友「太郎さんが、時間をかけてくれているのは、分かる。太郎さん、インターネット越しに、投げキスを、送るわ。チュッ」

 現在2020年3月26日19時08分である。おしまい。