相対性理論を学びたい人のために

まだ一度も相対性理論を勉強したことのない人は、何か一冊相対性理論の本を読みかじってみて、なぜこんなことが?という、疑問を持ってからこのブログに来てください。ブログの先頭に戻るには表題のロゴをクリックしてください

昨日のポートでの会話

 現在2020年11月14日17時10分である。(この投稿は、ほぼ3011文字)

麻友「ポートで、楽しんでるのね。昨日は、どうだったの?」

私「9時15分に、お弁当を注文しておいて、9時半に出て、11時45分頃、着いた」

若菜「結構、かかりますね」

私「まあ、家から出るのが、最大の目的だから、遠いのは良い」

結弦「どんな、会話があるの?」

私「昨日行ってみると、職員さんひとりと、メンバーが、ふたりいた」

麻友「あの、ひと言もしゃべらない人も?」

私「もちろん。だから、必然的に、もうひとりの人と、しゃべることになる」


麻友「ちょっと、面白いところを、再現してみてよ」

私「やってみよう」



私「音楽を、かけていいですか?」

職員「他のメンバーが、良ければ」

メンバー「いいですよ」


ということで、持って行っていた、アンネ・ゾフィー・ムタ-のベートーヴェンヴァイオリン・ソナタ全10曲のDVDから、まず第5番のスプリングを、かける。

私「楽しい曲ですよ」


メンバー「次の日高レポートは、いつか、知ってる?」

私「ゴメン、ちょっと知らない」

メンバー「アメリカの大統領選挙は、決まったのかな?」

私「もう、ほとんど、トランプ負けだね」

メンバー「バイデンか」

私「もう、負けちゃったから言うけど、私は、トランプ応援してたんだよね」

メンバー「トランプ、まだ、分からないよ」

私「トランプって、めちゃくちゃなこと言ってるし、大体、『アメリカズ、ファースト』なんて子供みたいなこと言った大統領、初めてなんじゃないかと、思うけど、でも、ああやって、何でも言っちゃうから、却って、言っちゃまずかった本当のことも言ってて、良かったんだよね」

メンバー「バイデンになったら、つまらなくなるよな」

私「そうねえ」

メンバー「本当に負けるかな」

私「トランプが負けた、最大の原因は、戦争やってなかったからだと思う。ワシントンまで遡っても、アメリカが戦争しているときの大統領が負けたことって、ないんだってね」

メンバー「大逆転もあるかも」

私「9回裏ツーアウトから?」

メンバー「トランプの方が、面白い」

と言って、メンバーの人は、タバコを吸いに行った。


 さて、その人が、戻ってきて、私は、DVDを、取り換えて、ベートーヴェンヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』をかけた。

メンバー「僕は、一等航海士になりたかったんだ」

私「だから、自衛隊に入ったの?」

メンバー「うん。最初は、豪華客船とかにも、憧れていたんだけど。でも、映画『タイタニック』観て、あんまり良くなかったから」

私「あのレオナルド・ディカプリオの『タイタニック』は、良くないよ。私、タイタニックの話、好きで、色々見てるし、映画も観ているんだけど、タイタニックが、氷山にぶつかった、というか、船底をこすっちゃったのは、本当は、カリフォルニアンという船が、そばにいて、あの頃、それしかなかったんだけど、モールス信号の無線で、『氷山に気をつけろ』って、送ってくれてたんだよね。だけど、その時間帯に、本国、つまりイギリスから、たくさんの祝電が届いていたんだ。それで、カリフォルニアンに対して、『今、忙しいんだ。黙っててくれ』みたいに、言っちゃった。それで、カリフォルニアンが、通信を、切っちゃったんだよね。その後、タイタニックは、氷山に船体をこすっちゃって、沈没するんだけど、そのとき、カリフォルニアンは、16kmの距離にいたんだ。タイタニックが、SOSを送ったけど、カリフォルニアンは通信を切っちゃってたから、分からなかった。SOSに気付いたのは、91kmの距離にいた、カルパシアという船だった。全速力で向かったけど、間に合わなかったんだ」

メンバー「どうして、そんなに知ってるの?」

私「子供のとき持っていた、『船』っていう図鑑で、読んだんだ」

メンバー「じゃあ、松田さんの方が、正しいだろうな。僕は、海上保安庁に入ろうかとも、思ったんだ」

私「その方が、他の人の役に立つだろうなって?」

メンバー「うん。そうだよね。結局、結婚もできなかったけど」

私「まあ、私も、似たようなものだけど」


メンバー「女の人のお母さんから、結婚して欲しいみたいに、言われたことも、あったんだけど」

私「十分、もててるじゃない。私なんて、小学校の4年生かなにかで、女の子から、計算機の形したチョコレートを、バレンタインデーに、もらったくらいだよ。私が、数学、あの頃は、算数だけど、ができるっていうのは、みんな知っているくらいだったから、計算機の形したチョコレートって、良く考えて、くれたよね」

メンバー「そうだね。でも、恋愛って、『勘違いしてたな』みたいなことって、良くあって・・・」


 ここで、珍しく職員さんが、割り込んだ。

職員「ちょっと、待って下さい。『勘違いしてたな』って、どういうことですか?」

私「あっ、悪い意味じゃないと思いますよ。恋愛で、こういうものだと思っていたのに、全然予想と違ったなみたいなことって、あるじゃないですか」

職員「勘違い?」

私「じゃあ、こっちから、聞きますけど、『女の人は、処女をあげたとき、世界をあげたように思うけれども、もらった男の人の方は、子供がおもちゃをもらった程度にしか喜ばない』って言われているんですけど、どうですか?」

職員「私は、30歳で確かに結婚してますし、でも、旦那に世界をあげた、とまでは、思わなかったですけど、でも、男の人の側は、入れる方じゃないですか、女の側は、入れられるわけですよね。だから、恐いっていうのは、ありましたよね」

職員「あー、こんな、会話をしてしまうとは!」


 そのとき、『クロイツェル・ソナタ』が、終わった。私は、DVDを止めながら、

私「今、私が、ここだけに、『クロイツェル・ソナタ』の魔法をかけたの、気付きました?」

と言った。魔法の45分であった。




私「昨日は、こんな感じだったんだよ」

麻友「確かに、楽しそうね。1日たった、250円で、その環境が、買えるなんて、うらやましいわ」

私「本当は、250円じゃ、ないんだよ」

麻友「えっ、交通費もあるって?」

私「全然そういうことじゃない。これは、日本国の、私への投資なんだよ。私が、アーベル賞ノーベル賞とかを抜きにしても、数学か、物理学で、目覚ましい成果を挙げてくれることを、期待しているんだ。私は、その成果で、応えなければならないんだよ」

麻友「太郎さん。そんな責任、耐えられるの?」

私「躁状態の私なら、平気で耐えられる」

麻友「クロイツェル・ソナタの会話より、こっちの方が、遥かに興味深いわ」

私「麻友さんが、そういう人で、良かった」

麻友「じゃ、お勉強じゃなくて、研究かな? 少しでも、進むといいわね。バイバイ」

若菜「お父さんが、気付いてたなんて」

結弦「ベートーヴェンもそうだけど、半分、神の領域に、踏み込んでるからな」

私「おまえらだって、期待してるぞ」

若菜・結弦「冗談じゃない。引きあげます」

私「じゃあ、バイバイ」

 現在2020年11月14日19時08分である。おしまい。